創業者のハリー・ハートマンは、バンド演奏の傍ら、天然ケーン(暖竹)に劣らない合成素材の研究・開発を長年続けていました。そのなかで、天然ケーンの音色を忠実に再現するには、ケーンの短所を排除し、長所をすべて採り入れるべきだと考えました。
さらなる研究の過程で、ケーンの音質は2つの特性に由来することがわかりました。縦方向の維管束と、それらを囲む気泡構造です。このような自然の完璧さがファイバーリードの原理となったのです。
創業者のハリー・ハートマンは、1976年から現在に至るまでサクソフォンの演奏を続けています。ベルント・コンラッド教授の下、ドイツにあるシュトゥットガルト音楽演劇大学で音楽の修士号を取得。1982年からは、プロのミュージシャンとして、ジャズ、ラテン、クラシック音楽を中心に音楽学校で個人レッスンをしています。
「一人のミュージシャンとして、演奏に必要なあらゆる要素を満たす、革新的なリードの開発を続けてきました。みなさまのご要望やご提案を採り入れるために、ぜひファイバーリードに関するご意見・ご感想をお寄せいただけますと幸いです。ご協力ありがとうございます。」
HFC(中空ファイバー・発泡樹脂混合素材)で作られたハリー・ハートマンのファイバーリードは、従来のケーンリードよりも20〜30倍の耐久性があり、優れた音と性能を兼ね備えています。そして最も重要な点は、すべてのリードがパッケージ毎の個体差なく高性能を発揮するという点です。ファイバーリードは長期間経っても開封直後と変わらない優れた性能を誇ります。また、天然のケーンリードに必要な演奏前の慣らし作業は必要ありません。ファイバーリードなら、開封直後から最高のレスポンスを得ることができるのです。
ハイテク素材と芸術的感性の組み合わせから、優れた音質をもたらす素材が生まれました。中空ファイバー・発泡樹脂混合素材(HFC)です。
HFCは、ケーンの維管束を中空ファイバーで、気泡構造を発泡樹脂で置き換えています。この縦方向と横方向の剛性のバランスよい組み合わせにより、ケーンリードの音質に近いだけでなく、実に多くの面でケーンリードより優れており、他の合成素材と一線を画しています。