ご使用方法
保管
演奏後、マウスピースからファイバーリードを取り外して乾燥させます。元のパッケージ、またはリードケースで乾燥させるのが最善です。ファイバーリードをマウスピースに取り付けたままにしないでください。マウスピースに取り付けたまま長時間使用するとティップの角が曲がる可能性があり、レスポンスが変わってしまいます。どうしても曲がってしまう場合は、ヒーターやヘアドライヤーなどでファイバーリードをよく乾かしてください。このとき、温度は80℃を超えないようにしてください。そうするとファイバーリードは元の形に戻ります。
クリーニング
ファイバーリードはさまざまな方法でクリーニングできます。液体の食器用洗剤または歯磨き粉も適しています。アルコールまたは毒性のない消毒液による消毒も可能です。ファイバーリードが他者によって使用された場合は特にこれをお勧めします。
長期間の使用後
長期間の使用により、リードのティップがわずかに欠けてしまうことがあります。通常、これが音やレスポンスに影響することはありません。リードのティップを滑らかにするには、粒度1000番のサンドペーパーを使い、90度の角度で(爪をやすりで磨くように)慎重に研磨します。このとき、取り除く素材ができるだけ少なくなるよう削ってください(0.5 mm程度)。 そうしないとファイバーリードの調和が失われ、硬くなりすぎてしまいます。
ADDjust Vary Support アジャスト・ヴァリー・サポート(調整パッド)
グリーンの箱に入ったファイバーリードには、黄色いラバーパッドが付属しています。特に金属製リガチャーの場合、このラバーパッドによってリードの振動がより豊かになります。ADDjust Vary Supportは、グリーンの箱に入ったファイバーリード専用に作られた、4種類のラバーパッドのセットです(別売)。
硬度の異なるラバーパッドを元のパッドと交換できます。ゴムの 硬度を変えることで、リードの音や演奏性をコントロールできます。ADDjust Vary Supportのセット内容は、柔らかめのラバーパッド2種類と硬めのラバーパッド2種類です。パッドが柔らかいほど黄色の色合いが明るく、硬いほど黄色が濃くなります。音も同様に、柔らかめのパッドでは柔らかくなり、サブトーンを簡単に出せます。 硬めのパッドは、はっきりとした音色で、高音域が演奏しやすくなります。
ラバーパッドには粘着フィルムが付いています。最適なラバーパッドを見つける方法は次のとおりです。まず、元のラバーパッドで一度リードを鳴らした後、そのパッドを取り外します。ラバーパッドは簡単に外れます。粘着フィルムがパッドやリードに付着することがありますが、演奏性などに大きな影響はありません。次に、他のラバーパッドを順番に試してください。白い保護フィルムはまだ取り除かないでください。5つのラバーパッド(ADDjust Vary Supportセットの4つと、本体付属のパッド1つ)をすべて試し、どのパッドが求める音や演奏性に適しているか分かったら、パッドをリードに固定しましょう。本体付属のラバーパッドを使う場合は、パッドをそのままリードに押し付けるだけです。他の4つのいずれかを使う場合は、白い保護フィルムを剥がしてからリードに貼り付けてください。この際に、保護フィルムと一緒に粘着フィルムをはがさないよう注意してください。これで、リードの軸にラバーパッドを固定できます。
もし長時間の使用により粘着力が弱まってきたら、市販の両面テープを使って貼りなおしてください。